睡眠不足が肌のトラブルの原因に
残暑が続いていますが、この時期どうしても睡眠不足になりがちです。睡眠不足が続いてしまうと、当然肌にも影響があらわれてきます。健康や美容にとって睡眠が重要なことは多くの人の知るところですが、質、量ともに十分な睡眠をとることはなかなか困難で、気がつくと肌が脂っぽい、粉をふいてきた、ニキビができた、といった症状がでてきてしまいます。そこで睡眠不足は、肌に悪い影響を与える原因を考えてみます。
皮膚の細胞は毎日新陳代謝で生まれかわっていますが、それは眠っている間にだけ起こる生理現象です。新陳代謝の働きには、自律神経とホルモンの働きが関係をしています。自律神経には活動時に働く交感神経と、休息時に働く副交感神経の2つがあります。昼間起きているとき、交感神経は脳に血流を集めて手足や目、口など体の動きや感覚をコントロールし、その分肌への血流は不足します。逆に、夜間は副交感神経が優位になり、脳への血流が減って内臓や皮膚への血流が増加します。この時間帯に、肌は栄養を吸収して再生します。
睡眠中にはある種の成長ホルモンが脳下垂体というところからぶんぴつされてきます。成長ホルモンは細胞の新陳代謝を促すため、分泌が活発になる睡眠中に、体の機能の修復や疲労回復、皮膚の再生などが行われるのです。ですから昔から、寝る子は育つ、美人は夜つくられる、と伝えられていますが、こうしたことは科学的にも正解です。その逆に、睡眠が不足すると肌の代謝も低下し、ニキビや乾燥、くすみなどの肌トラブルを招いたり、シミ、シワ、たるみなどの肌老化が進んでしまうということになるわけです。
睡眠は、単に身体を休めるということだけではなく、リニューアルする上での大切な活動です。睡眠時間はたっぷりと8時間はとってほしいものですが。睡眠時間が8時間以上ならいつ寝ていつ起きてもいいのかというと、そうではありません。
自律神経のバランスを整える意味でも、交感神経が優位になる朝には起きて日中活動し、副交感神経が優位になる夜は眠るのが望ましいのです。また、眠りを誘うホルモンと言われるメラトニンは、朝日を浴びることで昼間の分泌量が抑えられ、夜しっかり分泌されるようになります。これによって、夜ぐっすり眠るリズムがつくられるのです。自然の摂理に従ってやはり早寝早起がベストです。
午後10時から午前2時は肌の修復が行われる(肌だけではないですが)肌のゴールデンタイムですから、この時間は寝ていないといけないとはよく耳にしますが、仕事をもつ人にとって毎日午後10時に寝るのは難しいでしょう。午前0時までに眠りにつくことを習慣にしていれば、健康にも肌の状態にも大きなダメージを受けることはないでしょう。睡眠を削って、睡眠不足になることは命を削ることにもなるので注意をしましょう。
