ホモシステイン、血中ホモシステインこそ動脈硬化の真の悪玉血管の老化である動脈硬化をおこす危険因子として、ホモシステインという、肝臓などでつくられてしまうアミノ酸分子が最近、新に注目を浴びています。
身体をつくるのに必要なタンパク質は、主として肝臓で、食べ物由来のさまざまなアミノ酸を材料として生合成されますが、人のタンパク質を構成する重要アミノ酸であり、硫黄をもったメチオニンというアミノ酸の肝臓内での代謝中に、このホモシステインはつくられます。
ホモシステインは葉酸やビタミンB12の作用で、体内で、再びメチオニンに戻ったり、ビタミンB6の働きでシステインという類似のアミノ酸に変換されたりして、処理されます。
動脈硬化の危険因子として、高コレステロール、高血圧、高脂血症、喫煙、糖尿病、肥満などが指摘され、大抵の人がこのことを常識レベルで知るようになってきました。
ここ数年、心筋梗塞の発作をおこした人の2割程度にしか、高コレステロール血症みられないことがわかり、コレステロールは動脈硬化の真の犯人ととは言えないのではないか、それ以外に怪しい犯人がいるのではないか?と真犯人探しがおこなわれてきました。
近年では、その真犯人と注目され、にわかに注目を浴びるようになってきたのが血中ホモシステインです。
血中ホモシステインのレベルが高くなってくると、糖尿病、アルツハイマー、リウマチ、また早産など様々な病気に関連することも解明されてきました。
ホモシステインとは 人を含む動物の身体の大部分を構成しているのはタンパク質だということはご存知だと思いますが、自分のタンパク質は全て新陳代謝の働きでつくられています。
材料となるのがさまざまなアミノ酸で、アミノ酸の多くは食べ物のタンパク質が消化されることによって分解されてできたアミノ酸、またはそれがいくつかまとまったペプチドです。
タンパク質をつくっているアミノ酸のメチオニンが生体内工場といわれる肝臓での代謝中に、硫黄をもったアミノ酸であるホモシステインがつくられます。
そうした過程で、ビタミンB6が不足してしまうと、ホモシステインからシステインへと分解する代謝の流れがうまいかず、肝臓でホモシステインが余ってしまい、結果的に血中に流入するホモシステインが上昇してしまうわけです。
それから血液を固める血小板を凝集したり、単球の吸着を進めたりして、動脈硬化を促進してしまいます。
このようなことで過剰な血中ホモシステインが動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中のリスクが高くなることが1990年代に入ってから続けて報告をされていて、関心を集めているわけです。
肝臓にビタミンB6が不足するのは、こういうわけで危険と言わざるをえませんが、肝臓の中で、葉酸やビタミンB12が不足してもホモシステインからメチオニンがつくられる代謝の流れが低下して血中ホモシステイン値が上昇してしまいます。
血中ホモシステイン濃度の基準値は男性で8.2〜16.9マイクロモル、女性で6.4〜12.2マイクロモルとされています。ただし基準内で人によってはホモシステインが原因で、動脈硬化はおきないと100パーセント言えません。
女性では閉経後に高値となりやすいと言われていますし、腎不全があるとホモシステインの排泄障害もおこるので血中のホモシステイン濃度は高くなりやすいといも言われています。
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