ホルモンバランスが崩れると身体の中のいろいろな箇所にトラブルが生じてきます。加齢やストレスなどの影響は、ホルモンの分泌量に影響を及ぼします。ホルモンは体内環境の変化に応じて必要な量だけ分泌されることが重要で、分泌量が多すぎても少なすぎても、バランスが崩れるといろいろな障害がでてきます。
この障害を防止するために、体内には、必要のホルモン量と比べて分泌量が多いか少ないかを感知し、バランスを整えるメカニズムが備わっています。
脳の視床下部〜下垂体〜内分泌腺の間に相互作用によって行われます。下垂体は多くの内分泌腺の機能を制御する中枢的な役割がありますが、下垂体を制御しているのが視床下部になります。
視床下部から下垂体、さらに各内分泌腺へと指令が伝わってホルモンが分泌されると、その血中濃度ホルモン自体が感知して、分泌量を制御する刺激を下垂体が視床下部にフィードバックさせます。
このようなメカニズムによって、ホルモンバランスを整え、血中濃度を一定にたもつことができます。
しかし、下垂体に腫瘍症状ができるなどして傷害されると、特定のホルモンを過剰に放出させてしまったり、逆に産生を阻害することあり、フィードバックのしくみが損なわれることがあります。
同様に、甲状腺や副甲状腺、副腎などに障害がおきても、ホルモン分泌に異常があらわれます。
ホルモンのなかには、加齢によって分泌量が変化するものもあります。身体の組織や骨、筋肉などの発育にかかわる成長ホルモンは、30歳前後から分泌量が減少し始めます。そのため、筋量の低下、骨量の減少、体脂肪の増加症状が起こります。
その他には、女性ホルモンは、特に40歳以降では分泌量が減少し、更年期障害の症状をひきおこします。
一方、血糖値や血圧の維持にかかわるコルチゾールは、加齢とともに増加する傾向があり、高血糖、高血圧の症状を招きやすくなります。
ストレスによって大きな影響を受けるホルモンもあります。ストレスを感じると、視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されます。
それが下垂体を刺激して副腎皮質刺激ホルモンが分泌されると副腎皮質からコルチゾールが分泌されます。
コルチゾールは身体をストレスから防御する役割を担っていますが、タンパク質を分解する作用があるため、それが長期間にわたって過剰に分泌されると
筋肉や皮膚、骨など破壊し始め、いろいろな組織が脆弱化して、傷がなおりにくくなったり、消化管粘膜などに潰瘍が生じやすくなったりします。
コルチゾールのフィードバック機能は、自律神経や免疫系との調節にも影響を及ぼすため、それらのバランスによって保たれている生体の恒常性が壊れ変調をおこします。
身体を守っている、ホルモン系、免疫系、神経系は、緻密なネットワークを組んでいるのでホルモンバランスを整えることは、身体全体の働きを整えることになります。
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