腸内細菌
乳酸菌は糖質を分解してたくさんの乳酸を生み出していく菌です。乳酸菌は、人の生活に非常になじみの深い菌で、ヨーグルト、チーズ、漬物、味噌などの発酵食品や乳酸菌製剤などの医薬品の製造に利用しています。
人の胃腸管にも自然環境のものとはことなりますが、やはり糖質を分解して多量の乳酸を産生する腸管固有の乳酸菌が存在します。腸内の乳酸菌は、さまざまな物質の産生などによって人に大きな影響を及ぼしています。
人の身体に何らかの疾患があると、乳酸菌は減少していきます。生活習慣病の多くに便秘症状がみられるのは、そのことをよく示しています。このことかあ、腸内の乳酸菌は、人間の健康や疾病と深くかかわっていることが推測されています。
悪玉菌が増えてきたとき、この善玉菌をいかにはやく増やしていくことがカギとなります。食品の排水処理の場合、食材の違いで菌層が異なり、新設の処理施設を稼動させる場合、簡単に馴養するには、同業者の汚泥菌をもらってきて投入すればすぐに立ち上がり、自然に培養すれば、数週間かかることはその分野の常識です。
人間の腸の中も同じことがいえます。腸内細菌から分離培養された菌はすぐに繁殖を開始しますが、外来種の乳酸菌の場合は馴養期間がかかります。
植物性の乳酸菌が日本人の腸を支えてきた。
乳酸菌とは、糖を発酵して乳酸をつくり、できたわずかなエネルギーをを使って生きる菌の総称です。
乳酸菌は、酸素を必要としないで、人間のように酸素を使ってエネルギーをつくりだすTCAの回路はつかいません。
乳酸菌は、生きていくうえに大量の糖を必要としますが、その他、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、さらに一部の乳酸菌は脂肪酸も必要とします。
これらは、人間にとって必要な五大栄養素に相当し、人間の食料に乳酸菌が多く住み着いてしまうのもなっとくできるところですね。
ただし、乳酸菌は酸素を必要としないので、食品を堆積したり、ツボの中にとじこめたりするなどして、空気が届かない環境は乳酸菌にとってカッコウの生息場所になります。
動物性の乳酸菌と植物性の乳酸菌の違いは、分類学的な違いがあるわけではありません。
乳酸菌は、自然界にはいくらでもいる菌で、現在240〜250種くらい見つかっていますが、同じ種類でも住みつている場所によってそのキャラクターはすべてちがっています。
乳酸菌を生息場所、適応環境から大別すると、動物性乳酸菌、植物性乳酸菌、腸内乳酸菌に分けられますが、そうだからといって植物性乳酸菌がミルクの中にしか生息できないかというとそういうことではありません。
乳酸菌というと、ミルクに住みついて、ヨーグルトやチーズなどの発酵乳食品を作る菌と思われていますが、乳酸菌は穀類、大豆、野菜など植物に生息して、日本の伝統的な食文化である味噌とか醤油、漬物などの発酵にも関係していておいしい発酵食品を作っています。
日本の伝統的な発酵食品、日本の乳酸菌のよいところを生かした植物性の乳酸菌のパワーをもらって腸の環境を整え長生きをしたいものです。
乳酸菌は、腸に生息している腸内細菌です。
腸内細菌は善玉と悪玉がありますが、乳酸菌は、善玉菌の代表です。
乳酸菌は、自然界に広く分布しており、動物の腸管などにも多く住み着いています。
乳糖やブドウ糖などの炭水化物を発酵させて増殖し、多量の乳酸をつくる細菌で、この乳酸菌の発酵過程で食品の風味とか保存性が良くなり、古くから世界各地では、その地域の、風土にあった発酵食品に利用されています。
乳酸菌の健康効果は、20世紀初頭、ロシアの生理学者メチニコフがヨーグルトを日常的に食べているブルガリア地方の人々が長命であることに注目をしたところから知られるようになりました。
乳酸菌の整腸作用は昔からよく知られていますが、研究が進むにつれて、腸の健康と全身の健康とのかかわりが明らかになり、今、新にプロバイオティクスとしての乳酸菌の期待が集まっています。
乳酸菌のすべてがプロバイオティクスではありません。
乳酸菌は属、種、株と分けられ、人間にたとえらると、乳酸菌は哺乳類という大きなグループを指し、属はヒト科やネコ科、種は人間の中でも黄色人種や白色人種の違い、株は個人に当てはまります。
人間の中にはオリンピック選手もいれば、天才学者もいるように、乳酸菌も菌株によって能力が全く違ってしまうようです。
普通の乳酸菌は、腸に届く前に胃酸や胆汁にやられてほとんどが死んでしまいます。
プロバイオティクスとして注目をされているのが生きたまま大腸へ達し、それぞれの持ち味を発揮する優等生乳酸菌です。
お腹の健康、しいては身体の健康を支えているのは微生物かもしれません。
健康を左右する腸内の発酵と腐敗
人の腸の中には100兆個を超える腸内細菌が住み着いています。
今は遺伝子の数を数えて1500兆個といわれいたりもします。
そしてそこには腸内細菌の善玉菌と悪玉菌がいます。
善玉菌の代表はビフィズス菌などの乳酸菌で、腸の中に送り込まれてくる食べ物を分解しながらエネルギーを得ています。
その過程で乳酸や酢酸を作り出して腸内を酸性に傾け、悪玉菌の増殖を防いだり、病原菌の進入を防止したりします。
善玉菌は腸内でビタミン類を合成するので、それを栄養素として使うこともできます。
一方の悪玉菌の代表はウェルシュ菌です。
肉や卵の高脂肪、高タンパクが十分に消化されないまま腸内に送り込まれるとそこで悪玉菌の作用によって腐敗をします。
このとき悪玉菌からアンモニア、硫化水素、インドール、スカトールといった有害物質がたくさんつくりだされるのですが、これが腸から吸収されてしまうと、解毒機能を持つ肝臓を傷めたり、肌荒れ、頭痛、下痢や便秘、高血圧、動脈硬化など、全身の老化と生活習慣病を促進するもとになってしまいます。
善玉の乳酸菌歯もともと腸内に住み着いている他に食べ物から体内にとりこまれます。
醤油とか味噌などの発酵食品には乳酸菌が豊富に含まれているので、腸の中で善玉菌を増やすのに役立ちます。
食べ物から取り入れた乳酸菌の効果は一時的なものなので発酵食品は毎日かならず摂りたいものですね。
反対に悪玉菌を増やさないようにするには、悪玉菌の餌になる高脂肪で高タンパクの食事を控えることです。
腸内細菌のバランスをとって腸内環境をよくしていくためには、食生活の欧米化をさけるようにし、伝統的な和食をベースに微量栄養素を補う食事をしたいものです。

